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【ぼくの県展回顧録】 第42回 昭和63年(1988)高知県展              NO.18

よさこい祭りの前夜祭に高知城下で若者たち2000人がレゲエに酔いしれた。花火を背にしてその過中にぼくもいた。NHKロビー展として写真展『ピンナップレゲエ』を、県展の会期10月にぶつけた。県展写真部ご覧の方は是非こちらも見て行ってくださいとの誘いを含んだぼくの願いだった。


写真部門では女性初の特選
審査員は森永純氏。
搬入者総数479人(女性68人)、年代アップの傾向が見え始め、50代の搬入者が最も多く118人。
作品総数1690点(うちカラー1278点)。
クラブ関係者は、写団あじさいが加わり27人、121点で挑戦。
 結果は、野村節子が女性で初めての特選を勝ち取った。おばあちゃんの寝姿を撮った『まどろみ』だった。「ともすれば見過ごしてしまいそうな日常生活の一コマをしっかりと描いている。仕事着のまま眠り込む女性、猫、やりかけの編み物の配置が良い。背景も効果的で主題が明確で物語性のある作品だ」(審査評)褒状入賞は佐竹博『お師匠さん』。
以下入選作品、
岩崎定子『スカート』。NHKロビー展宮地幸『お水のみたーい』。岡村政則『激戦』。嶋内将豊『冬の朝』。西内則明『フィナーレ』。門脇寿美『バス停』。明石正『ボクの方が大きいゾ』。野中要佐『高知自動車道光跡』。森本健児『それぞれの時』。門田博道『或る男』。宮本博文『漁港』。吉田公一『孫の訪問』。吉村真喜『火吹き』。山崎泰広『サーブ』。


ぼくの出品作品は『哀調―よさこいレゲエよりー』
 よさこい祭りの前夜祭は恒例の花火大会、がこの年はおまけがついていた。高知城の下に特設舞台ができて、若者数百人で盛り上がった。カメラを持たなかったら物好きなおっちゃんと思われるより完全に無視されるだろう。撮影しながらもぼくも酔っていた。8時過ぎると、ドッカンドカンと花火がステージを染めていた。時にはドライアイスが足下を這い、ライトがアクセントを添え哀調を奏でているようにも思えるシーンにシャッター数は増した。
ピンナップレゲエ会場
対象へ確かな目を
「人を引きつける強さを出すためには、狙いを明確にしなければならない。物語性、流れ、奥行きなどを持たせて、写真を通じて何かを語るように努めるべきだ。題材をいろいろな角度から捉え直し、アングルや光線に変化をつけたりの工夫で一味違った魅力を生み出して欲しい」(総評から)
 土佐清水市展と中村市展の2ヵ所から審査員として呼ばれる。残念なことに、土佐清水はよく名前の通った者たちが皆んな無鑑査で、挑戦権無しというわけで興味に欠けていた。中村では「写材も豊富だが、モノクロ、カラーとも美しく静かでドキッとするような刺激的なものが画面に現れていない。個性の強い作者が居たらと思った」との感想を書かせて貰った。

第42回『哀調―よさこいレゲエよりー』高知城公園 1988年